im@s MADの影

im@sMADを取り巻く問題が山のように積まれている現実もあるわけですが、著作権やL4Uリリース問題などについては、ニコニコ部の方にお任せするとします。

おっさんが心配してるのは、2chのニコマススレなどの流れででてくる、「P同士の関係暴露」の行き過ぎ。
これはね、怖いですよ。

小さいジャンルであれ、大きなジャンルであれ、クリエーター達を潰し、ファンを減らし、そのジャンルを縮小させてしまうのは、いつも悪意なんです。
おっさんは、好きなジャンルが出来るたびに、そのジャンルのクリエーター達を見てきました。
漫画家、SF作家、アニメーションクリエーター、ゲームクリエーター。
そしてそのクリエーターの集団が何を考えているのかを知りたくなり、情報を追いかけてきました。
残念ながら、俺は何かを生み出す方にはたどり着けませんでしたが。。

それまで、新しい１つの世界を盛り上げていこうとする集団が、思慮無き悪意で、全員のベクトルがずれてしまう様を見せられるのは、とても辛いんです。
そのままのベクトルが維持されていれば、とてつもない大きな世界があったのかもしれないのに。
クリエーターの見解の相違、正義感、愚痴、嫉妬といった、小さな傷はどんな時にでもあると思います。
その傷が、クリエーターのベクトルを＋にすることだって多いですし。

ただ、それが外に「見られて」「知られて」しまった時、クリエーターは創造を止め、ファンはファンであることを止めてしまうんです。
残るのは、それでもベクトルが前を向く一部のクリエーターと、分裂して力を持たなくなったファンだけ。

30年前、20年前、10年前に流行ったサブカルチャーが、今どうなっているかを考えて見れば、お分かりでしょう。
日本のSFが今どうなってるか。
一時期100万部を軽く売り上げたラノベは今どうなっているか。
TRPGは？アマチュアバンドは？ゲームの売上げ本数は？
取り上げればきりがありません。。

クリエーターの傷を見て、それを「見せて」「知らせて」しまう事が、どれだけ恐ろしい事なのか。
少しでも想像力があるヤツなら、いや、人間でさえあってくれれば、判るでしょう？
範囲が狭いジャンルでは、最終的にこの流れは回避不可能なのかもしれませんが。

でもおっさんは、ファンの良心によってその流れを遅らせ、結果として創造された物が多く残る事を望みたいです。