ニコマス作品への応援歌


ニコマス界隈の情報に入り浸るようになって半年強。
今日も今日とて、

  • 作品見たり
  • 2chスレ見たり
  • ついったーでPさんやニコニコ部の方と話したり
  • Blogを巡回したり

してるわけで、嬉しいトラバ*1があったり、嫌な情報をみたり、コメントを書いたり、そのコメントに注意されたり、色々あります。


このエントリを書く!と思い立った直接のきっかけは、これ。


とあるPのつぶやき:5/14
http://nicomas.exblog.jp/


そして、それを取り巻く、ニコマス界隈の情報。こんな背景が、ついったーへのつぶやきとなって、形に出ました。
ついったーでは、様々なPさんが居るので、作品製作の動機や、現在の状況に関する見解などを聞くことが出来ました。Pさんの立場も、ホントに色々でした。


以下、おっさん視点でのPickと、それに対する考え方などを、つらつらと書いてみたいと思います。
興味ある方だけ、お読み頂ければ。


注意:ついったー界隈だけですし、更に編集によって、恣意的な内容になりがちです。この内容がすべてでないことを必ず念頭において、お読みください。
会話の流れは、
みるたんぶら「答えのない話? ニコマスに足りないもの?」
http://mirupreza.tumblr.com/post/35593640
で確認できます。

きっかけ発言(とあるPのつぶやき:5/14 を読んで)

MuhKurutsu ニコマス作品のPさん達に、疲労感が出てるのかな、やっぱり。個人的にはやっぱり、見る側のdisりが激しくなってきたことも要因の1つに感じてしまうなぁ。うーん。。

…微妙に上から視点みたいで、一部のPさん達には、この発言をみただけで怒られる方もいらっしゃるかもしれません。申し訳ない。。

作品に対する批判コメントなどのdisに対する見解

なみおか @MuhKurutsu disが更なる技術の向上に繋がる可能性もあるので止めろとは言えない。と俺は思ってる。
ひで @MuhKurutsu 私的には最初から@wakamura(引き合いに出して申し訳ないけれど)的なものばっかりだったらどうなってたか、と言う事も考えるかな

なみおかさんに対する考えとしては、「disが+に向かうのは、その内容が的確で、作者がそれを受け入れられる場合に限られるかな?」と思ったり。批判する側で、そんなことまで考えて批判している人は、今まであまり見たことがないというか。
ひでさんの考えには、完全に同意。あの作品を目指すのはありだと思うけど、あのクオリティや方向性ばっかりになったら、ニコマスは「ジャンル」にはならないかな。

れっぴ〜 最近のニコマスは荒れてるのか、この時期に作品を作ってなかったのはある意味正解というわけか。
MuhKurutsu @REKKAP 荒れてるというより、「作品が出てきただけで嬉しかった頃」の記憶が薄れてる感はありますね。一番見ていて嫌なのは某ギロカク。議論隔離で作られた場が、いつの間にか公然disの場になってる。悪意にも集合知があると初めて知った。
れっぴ〜 つーかdisぐらいで凹むのならそもそも人前に出てこなけりゃいいのにとか思ってしまう。所詮ネットの戯言なのよ?

れっぴ〜さん、強い!^-^;
ネットの戯言として扱えるかどうかというのは、今話題の「ネットイジメ」問題にも繋がるのかな。おっさんがネットでdisられたとして、今は恐らく受け入れられるだろうけど、10年前の私だったら…無理。

作品制作の疲れとか

岸田渉 疲れたら休めばいいんじゃないかな。元気になったらまたはじめればいいし。
みるたん@たいわん 前にも言ったけど、私は動画を見させてもらってるという意識。作り手は作りたいものを作るんだし。一部のPはそうじゃなくなってる感もあるけども。
いちげき(11さい) 漫画だと売れてやる!とかいう気持ちも込めて楽しく書けてるけど、ニコマスMADはただ作るのが楽しいだけだなー

この方々は、ニコマスを視聴する側として、製作する側として、一番理想に近い…というか、楽しんでらっしゃいます。おっさんも基本的にはこのスタンス。

単純に作品を作るための投資とか

ひで とりあえず見る側が求めたい領域へ到達する為には編集する者として金銭的負担が初期と比較して相当に大になって居る事は状況認識として把握しておきたい
MuhKurutsu @hide32767 AEなんて手が出ません>< 的なのはあるなぁ。。でも、語ってみようでエントリ書いたディープPさんのあの作品がプレミアELメインで出来てるとしって、まだ頑張れると思った。
たつのP @MuhKurutsu PremiereELはかなりのことができるよ。と、VS9に限界を感じてる自分が言ってみる。
MuhKurutsu @tatsunop ええ。その辺り、ディープPさんの解説ページとか、参考になりました。作品を仕上げた時にはエントリに感謝を書きたい。。

確かに、考えてみれば、新PCにすでに20万近く投資してるなぁ。。上を見れば、HDRECとかAEとかCS3とか。切りが無いですし。作品を作れば作るほど、欲しくなるのも想像できます。
色々調べて、コストパフォーマンスが一番良さげだった、PremiereELを選択してみて。まだエフェクトの種類すら半分も把握していない中、「じっくり語ってみよう」エントリを書く為に拝見した、ディープPさんのBlogは本当に参考になりました。

達観

ゆりあP 「自分の目」で動画を見ることのできる人が見てくれればそれでいいかな、と最近思うようになった。わかってきた、と言うべきかもしれない。
ゆりあP たかがMAD。
岸田渉 まあMADをつくるってそのぐらいの気持ちでつくってるのが一番いいかもしれない。視聴者・製作者どちらも肩肘張って観るっていうのはつまらない。

これが素でいえるのは、凄みがあります…ゆりあPさんの作られた作品を見れば、なおさらこの言葉が重くのしかかりますね。
岸田さんの意見が、今回の流れをまとめている私には、耳が痛いという。^-^;

ぎろかくとかノイズとかの視点

fazz0611 @MuhKurutsu 完全双方向にしすぎると、拾わなくていいノイズも拾っちゃってる気が。作る側って適度にフィルタ持たないといけないと思ったり
れっぴ〜 ぎろかくが嫌いってのを見たけど、最近のニコマス界隈のスレッドで一番まともなのはぎろかくな気がするなあ。悲しいことにw

fazz0611さんは、コンテンツ製作者は一定のフィルタを持つべきという意見。確かに、すべてを拾っていては、作品なんか作れませんね。
れっぴ〜さん、やはりここでも強い。こういう方には、ぎろかくの殺伐さは、効果があるのかもしれませんが…個人的には、毒になる方の方が多いように思いますね。

再生数とか、それを狙うのはどうかとか。

ひで @miru 底辺スレで自分のやりたい表現手法から相手に受ける表現手法へ話題が移り変わってきた辺りで話題が急速につまらなくなったとどっかで見たなあ、蔵人Pだったか。個人的には結構同感なんだけど
たつのP @hide32767 そういう声が出てきただけど、それが多数派ではないんだけどねぇ。

ひでさんの発言は、かなり重い。再生数や受けを狙うという事と、自分がやりたいことが分離することは、他のジャンルに置き換えてみればよくある話。
ここが今回の話の中で、1つのキーポイントかな。

作り手が強い意志を持っていればこういう意見も持てる、とか

cocoonP ニコマスクラスタ各位: その話はループしています。これ参照 http://d.hatena.ne.jp/cocoonP/20080214/1202944240
cocoonP で、「見る側のDisり」って話がちょっと出てたけど、基本的に、自分は見るだけの側のDisで当を得ているものなんてほぼ皆無だと思っています。どんなに名高いニコマス系Blogの論評でも、基本的な事すらきちんと理解していないと思っています。
cocoonP 自分が理解していないのだという事は知っているべきだと思いますが、だから論評するなと言っているのではないです。むしろ、そういうトンチンカンな「見る側の論評」に対して作り手側は反論すべき。
cocoonP なのに、そこで作り手側が積極的に反論すると、「やっぱり作ってない俺が余計なこというんじゃなかった」的に萎縮してしまう人が多いように思います。
cocoonP さてニコマス系のblogを書いてる皆さん。とくに、有名Pの動画ばかりではなく埋もれている名作を紹介しているよ!と自負している方。あなたがお書きになったエントリで再生数が2394より少ない動画を紹介しているものはどれだけありますか?
cocoonP もしひとつもなければ、あなたはニコマスの上位25%以上をさらっているだけで、とても「埋もれた」ものを見ているとはいえないと思いますが、いかがでしょうか。
Hideyuki Yoshikawa うーん @cocoonP の言うこともわかるが、いつから紹介Blogは義務化になったんだっけ?たまたま好きなモノを紹介するのが悪いはないよね。で、それが多数派に寄ることまでも仕方がないことでは。ま、見る側からのDisの話はたしかにだが・・

あはは、cocoonPさんはさすがに手厳しい。
ここ半年程度ではありますが、おっさんは一応胸を張って、cocoonPさんの言う所の「埋もれた」ものを見ていると言い切りましょう。
Disの殆どは当を得ているものなんて無いと切り捨て、論評には論評で対抗しろというcocoonPさんの強さは、ある意味羨ましくもありますが、その強さをPさんが持つべき、というのはちょっと難しいというか。


更に、cocoonPさんの言われる「見る側の論評」は、「精神的に強い作り手が評価できる/欲しがる論評」であって、多数が求めるものではないです。
作ってない人が余計なことをいうんじゃなかったと萎縮するのも当然。だって判らないのですから。判らない立場で論評を書けとおっしゃってるようにも感じますが、他のジャンル(例えば漫画など)で確立している「評論」を書いている人で、その製作過程を知らずに作品を評価しているひとなぞ居ませんし、居たとしても軽んじられるだけでしょう。
製作過程や技術を知りたくて、おっさんも色々弄ったりしてる状況ではありますが、最終的に作品を作っても、求められない限り論評はしません。自分もそんなものは書きたくありません。
Hideyuki Yoshikawaさんの意見は、普通に見る側の、至極普通の見方でしょうし、それが大多数だと思います。

「埋もれ」の定義とか

ゆりあP 再生数だけで「埋もれ」は使えない。作品の質とセット。
ひで 「埋もれ」や「もっと評価されるべき」は極めて(視聴者の)主観的なものと言う事かな
ゆりあP @hide32767 ですね。「もっと評価されるべき」タグは「もっと評価されて欲しい」の意味とごっちゃになってあまり参考にならない、という話は以前も書いたかな。
cocoonP @hide32767 そのゆりあPの発言は自分も同感だったりします。 ただそこには罠があって、自分の作ったものってのはかけた労力や「俺様のすばらしいアイディア」が盛り込まれてるわけで、そうなるとたいていのPにとっては自分の動画は埋もれていると感じるんじゃないかなあ

ここまで来ると、これを書いた方の意図が思惑は、さすがに作り手にならないと判らないか。。
ただ、Pさん達が、これらのワードをどう捕らえているかという参考にはなるのかもしれません。

こんなつぶやきを通して感じたこと

一つ目。
見る側への想いと、自省として。
今回の話題のきっかけとなった日記を書いた方は、「自分が好きな形で作った作品は、大多数には受け入れられないものなのか?」という悩みに加えて、混じってしまったDisコメントがとどめとなって、疲れてしまったのかと思います。
大量の再生数や声援コメントは、作品制作のモチベーションを高める事に繋がりますが、そのモチベーションは、時に、プレッシャーに代わります。
逆に、再生数の低下やdisコメントは、殆どのケースで、作品制作のモチベーションを低下させるだけ。意思の強いPさんなり、製作の意図が硬い作品を作ったケースで無ければ、奮起に繋がるケースはそんなに無いです。
だったら、見る側が楽しむべき/やるべき事は、作品の内容や製作の背景を自分なりに酌んで、コメントつけたり、作品を見つけたり、紹介したりすること。批判コメの付与ではないはず。
批判コメントつけたり、ギロカクでDisる時間があるなら、新着漁ってこい、好きな作品見て賛美コメント付けやがれと。
好きな作品で、埋もれていると感じている作品、幾らでも有るでしょうに。
気に入っているPさん達に、また楽しんで作品を作って欲しい。ニコマス界隈で遊びたい。そう思うなら、”楽しい作品がまた出てくるように”行動を起こすべきです。


二つ目。
おっさんのような見る側が語るのもおかしな話ですが、Pさんへの想いとして。
「再生数や受けを狙うのも、作品の1つの方向性であり、手法であり、目的になりえる」と言いたいです。作品を作る目的にも、その中で使われる手法にも、優劣なんか存在しない。
どんな作品を作っている方であれ、どんな作品の内容であれ、出来れば再生数が伸びて欲しいと思うのは、当然でしょう。その要素を作品に取り入れるのは、批判されることではないはず。
(もちろん、そういう要素を取り入れることを強制しているわけではないことは、読み取って頂けると思います。)
また、逆に再生数や受け狙いがメインである作品もまた、その手法やネタの内容など、見るべき点が数多くありますし、見てて楽しめる作品というのは、それだけでニコマスを盛り上げる価値があります。
「再生数が伸びる手法を、狙って出来れば苦労しねぇ!」というPさんも、多くいらっしゃるでしょう。ましてや、作品が大量に上がる現在では、運も絡みます。
それでも、再生数ではなく、サムネやタイトル、タグ、キーワード、紹介Blogなどによって、再生数/マイリスト数/コメント数「以外」の要素を使って、作品を見に来る人はいます。
特徴を出すこと。自分がやりたいことをやること。少数にしか受け入れられぬとも、コメントが付かずとも、その作品で楽しんだ人は、間違いなくいます。


疲れたらお休みください。
楽しんで、作りたい作品を作ってください。
他のPさんの手法をけなすことは、どんな場であれ、自分の作品の再生数やコメントを減らすこと、何より自分のモチベーションが下がることを意識して欲しいです。
サムネイルとタイトルで、見る側に作品の特徴が判ると助かります。ネタや釣りを仕込むのももちろんアリです。
再生数が少ないと感じたら、見た人は楽しめただろうと思って欲しいです。
再生数が多いと感じたら、喜んでください。




これは恐らくそのまま、紹介Blogを書いたり、作品を作ろうとしたりしてる、おっさん自身に直接跳ね返ってくるワード。
こちらもまた、上の内容を意識して、もうちょっとニコマスを楽しもうと思います。

*1:石川さん、風野シュレンさん、ありがとうございます。あの作品のエントリ、近々に上げます