ニコニコ動画Newsサイトについて、想像してみた。
昨夜は、あずささんの誕生祭を祝いつつ、また夏SPネタ作成とかしつつ…22時に寝てしまうとか。
朝8時まで寝てるとか、それどんだけ睡眠不足だったのか、という。
朝の巡回で、まなめはうすさんの7/19付けエントリ
http://homepage1.nifty.com/maname/log/200807.html#190934
をみて、気になったこれ。
[ネット関連]そろそろニコニコ動画を扱うニュースサイトも需要が出てくるのではないだろうか
空気を読まない中杜カズサ/2008-07-19
http://d.hatena.ne.jp/nakakzs/20080719/1216388033
ちょっと色々想うこともあったりするので、考えてみました。
ニコニコ動画のアクセス数激減は、Newsサイトが作られない理由になるのか?
これ、ニコニコ動画にアクセスする理由(見たいコンテンツ)が、何なのかによるのですが、色々聞いている中では、「アニメ丸上げ」を見ていた層は、非常に大きかった。
確かに、コメントシステム+TVで見れなかったアニメの視聴、というカテゴリには、相当の魅力があったのでしょう。
この部分への対策が進み、今この手法を目的にニコ動へアクセスする人は減りました。
しかし、元々そういうコンテンツを見ることを目的としていない層は、ジリジリと増えていて、違法動画のView数激減を補っているように見えます。
(7/20 18:50 追記)
したり顔でこんなこと書いていたら、大体元データ的におかしかったという。
hachimitsu blog
「Alexaを信用している日本人がいまだにいるのに驚きだ。」
http://hachimitu.jp/blog/archives/2008/07/20133018.html
ニコ動のアクセスが減ってるって話題になったソースが、1ヶ所しかなかったからおかしいとは思ったんだよ!^^;
情報参考にさせていただきました。
そしてid:koizukaさんにも盛大に突っ込まれたよ!
「ちなみにあの期間、サーバー側のアクセス解析では全く減ってないよ。増加ペースは一時の爆発に比べると鈍ってる面はあるけど。 」
http://twitter.com/koizuka/statuses/863326822
ダマサレタ…w
作品のマンネリ化はあるのか?
ランキングのマンネリ化、投稿される作品の内輪ウケ化も、叫ばれて久しいですね。
しかし、本当に状況になったとき、今までのコンテンツ/サービスであれば、衰退スピードはもっと早い。
ニコマス:その他の比が9:1位で利用しているおっさんですが、作品のマンネリ化はあっても、それが理由で視聴を止めるという状況には無いかなぁと。
マンネリの中で、それでも新しいアイデア、技術がガンガン使われている状況は、「飽きる」マンネリではなく、ジャンルに沿った進化のように感じます。
ニコ動のシェアに問題があるのか?
ニコ動は現状、日本の動画サービス+αの部分で、オンリーワンの立場を築いています。
なお、Youtubeは、日本からのアクセスでは結構残念なサービス。
ユーザーフレンドリーではないですし、視聴も一方通行だし。DLが遅い。
逆にこの辺、ニコ動が躍進できたきっかけでもあるでしょうね。
アニメなどの、完全に違法なものを見たいという要求に答えるサービスが、他の国外サイトに流れる現実はあっても、ニコ動が獲得したいと思ってるサービスのシェアが、他のサイトにとられているという事はないですね。
但し、いわゆる「ヘビーネットユーザー」層の取り込みは、今の状態ですでに頭打ちなのかもしれません。
今後、現在非プレミアの人をプレミア化したり、ライト層を取り込んでいくという努力が必要なのでしょう。
ニコ動のようなサービスを利用する層の厚さに問題はあるのか?
「ライト層の取り込み」というのは、実はかなり難題。ネットユーザーでは気がつかない不満点が、山盛りです。
ネットに頻繁にアクセスする層は、IE以外のブラウザを試してみたり、新しいサイトを探してみたりするわけですが、ライト層というのは、こういう「新しいネタを求める」ことをしないわけです。
具体的な例。
- 「PCを使うのは1週間で数時間」という層。
TVで検索ワードが出てきて、それをデフォルトHomePageであるYahoo検索で見てみるような。
そういう人が、ニコ動にアクセスするようになるまでの導線を、どう作っていくのか。これは中々難しいです。
こういう層の話題に、ニコ動が乗るようになる為には、CMやニコ動への入り口を拡大するなどの手法が必要。
夏野氏の参加によるアイデアに期待したいところですね。
- 「ニコ動は知っているけど、中のコンテンツを知らない」という層。
ニコ動にあるコンテンツはかなりオールラウンド。
しかし、現状表に出てくる作品は、コアなファンに向けられた作品が多いために、ニコ動にレッテルを貼ってしまうケースが多いように感じます。
探せばきっと面白がる作品があるのに、そこに気がつかないという状況。
こういうレッテル作りに、ある意味おっさんも参加している(特定ジャンルの作品のためだけのBlogがあるとか、良い例でしょう(苦笑))訳です。^-^;
上の2つの層が利用するようになるには、それぞれ別のブレイクスルーが必要かな、なんて思っています。
それが、Newsサイトという形をとるのか、別の形なのかは、分かりませんが。。
で、オールラウンドなNewsサイトってのは、どうなの?
今現在、ニコ動全体を俯瞰するNewsサイトが生まれていないのは、2つの問題があると考えています。
- 書き手のリソース
ニコマス作品に限って視聴していても、1日にUpされる量が半端でない^-^;
取り上げるネタがテキストではなく動画な訳で、これは速読などで対応できるものではありません。
(id:koizukaさんのように、倍速視聴をデフォルトとするようなスキルが必要)
そして、個人的な意見ですが。
Newsサイトに求められるものが、「多くの読み手を意識して、話題を提供すること」という要求であることを考えると、人気のあるNewsサイトは、現実世界でもバランス感覚を発揮されている方(具体的にぶっちゃければ、社会人&交友範囲が広い)でないと、作れないものではないかと思っています。
そんな訳で、社会や家庭に向けた時間リソースと、ニコ動Newsサイト作成に向けられる時間リソースを両方満たせる人という時点で、ほんの一握りになってしまうという。
- 内容の難しさ
視聴を終えた後に書く内容。これも、正直かなり難しい。
動画制作のスキルや、作り手の意図を把握しなければ…と考えてしまう時点で、1作のコメントに10分20分はざらです。
そういう深いコメントではなく、紹介的なコメントをさらっと書くだけであったとしても、色々な工夫が必要だったり。
書く労力自体は、
Mitter
http://mitter.jp/
などのサービスを利用していく事で、割と省力化できます。
こういうサービスは、ぜひ伸びてほしい。できれば、このサービスにも、強力な導線が付いてほしいな。。
動画というコンテンツに込められる情報量は、作り手が制作に掛けた時間を考えれば、非常に大きくなります。
Newsサイトという形式でまとめていくには、なかなか困難があるなと感じますね。
正直、需要はあるの?
あります。
但し、その需要は、上で挙げた様々な理由により、自力で掘り起こさなければなりません。
今ある大手Newsサイトは、先駆者が長く続けて、そのジャンルをようやく作り上げることが出来たジャンル。その成果にそのまま乗ることは、ニコ動に関してはなかなか難しい。
「ニコ動=特定のコンテンツしか載ってない=オタクの1ジャンル」という思い込みで、利用していない層を開拓しないことには、「大手のNewsサイト」にはなりえない気がします。
自力でネタを直接網羅するNewsサイトを想像してみる
必要なもの。
- ニコ動に挙げられている作品をまんべんなく見てみる。
おそらく、「新着動画」を追っかけてみれば、色々なものが見えるはず。
曜日や時間帯でその内容が変化するのは…まぁ、諦めるしかないか。^-^;
困った動画も多い訳ですが、その辺はプレミア会員+光回線+シークバーの活用次第で、なんとかできそう。
また、ついったーのタイムラインもかなり強力です。動画URLをがっしがっし流す人をフォローしたり、
twitt(url)y
http://twitturly.com/page/1/filter/lang/Japanese/
を利用するという手もあり。
Blogで話題の良作を追っかけるには、
Niconorati
http://pulpsite.net/niconorati/
も参考になるかな。
Mixiやニコ動コミュをまんべんなくフォローするという手間も必要でしょう。
- 1日辺りの動画紹介数を、10本以上にして、10〜20文字のコメントを書く
ジャンルの広がりや、企画の数から考えても、ニコ動全体をフォローしていると言い張るには、これくらいの作品数が必要。
これを達成するには、視聴と文章を書く時間を融合させて、効率よく情報収集+エントリ作成することが必要でしょう。
先ほどのMitterの活用や、分割ブラウザの利用、テキストエディタなどを使って、「作品を見ながらテキストを書く」事で、時間の短縮を図ったりとか。
(但し、上手くこれができるようになるには、そこそこ慣れが必要だったりします。オチを見て文章書き直しするはめになったりとかw)
- ニコ動提供のサムネを使わない/データを持ってこない
サイトの価値は表示の速さと情報の整理。意外とこれは重要です。この辺は注意する必要があります。
ニコ動紹介パーツは、表示が重くなったり、サムネが拾えなかったり、再生数やコメント数の変動によってアンテナが更新されてしまったり。
Newsサイトに必要なリンク生成/情報掲示には非常に強力なパーツなのですが、大量に並べるには問題あるパーツだったりします。(現状、ね。)
サムネも、作品を良く表していない(勿体ない)ケースがあったりします。こういう面でのフォローをしないと、多く見られるサイトにはなりづらいかと。
- バランス感覚
話題作を取り上げるだけでは、ランキングとの差別化ができません。
そのサイトを見るだけで、自分の知らなかった、様々な興味深いコンテンツへの導線がある…というのが、Newsサイトの価値。
見る人を多くする一番重要なポイントは、バランスよく取り上げるというテクニック。
これを実現するには、そのNewsサイトを作る人の、興味分野の広さが問われます。
…正直、これはツライ^^;
こういう形で著名なブロガーがなかなか出てこないのも、どれかが欠けるケースが多いからではないかなぁ。
ジャンルを絞れば、一杯こういう方がいるのですけれども。
例:はてなニコニコ部
http://nicovideo.g.hatena.ne.jp/
実現可能な、「理想のニコ動Newsサイト」を想像してみる
今点在している、ジャンル毎に詳しいブロガーさんを発見し、巡回し、ニコ動をチェックし、自分なりのまとめ方をするNewsサイトなんて、どうでしょう?
現時点で、ジャンル毎に詳しいブロガーさんがいますし、情報の集約は何とかなりそう。
サイト巡回に加えて、対象となる動画コンテンツを見て、「楽しいかどうか、Pickすべきかどうか」を判断する時間を作れるかどうかが分かれ目かも知れません。
もし、こういうニコ動Newsサイトさんが出来て、そのエントリの中でバランス感覚+エンターテイメント性を発揮されたら。
素晴らしいサイトになるんじゃないかなぁ、なんて思っています。
誰か、やってみませんか?